在宅治療を見据えた加圧式医薬品注入器の開発に関するお知らせ
- 大研医器株式会社
- 2013年4月3日
各位
会社名 大研医器株式会社
代表者名 代表取締役社長 山田 圭一
( コード番号: 7 7 7 5 東証第一部)
代表者名 代表取締役社長 山田 圭一
( コード番号: 7 7 7 5 東証第一部)
大研医器株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:山田圭一)は、低ならびに無ガンマグロブリン血症の治療薬として開発中の皮下注射用免疫グロブリン製剤等にも対応した加圧式医薬品注入器を開発いたしましたのでお知らせいたします。なお、本製品は既に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認申請を行っております。
(ご参考)
低ならびに無ガンマグロブリン血症
低ならびに無ガンマグロブリン血症は、原発性免疫不全症候群(PID)等により引き起こされる病態です。PIDとは、免疫機能に影響を及ぼす150 を超える一連の疾患の総称であります。PID患者は、免疫機能がうまく働かないため、感染症にかかりやすく再発を繰り返すこともあります。また、反復感染した場合は、長期に及ぶと生命を脅かす危険性もあり、髄膜炎などのいくつかの感染症は患者を死に至らしめることもあります。なお、PIDの患者数は世界中で約1,000 万人、発症率は10,000 人に1人であるとの推定があります。
皮下注射用免疫グロブリン製剤
免疫グロブリン製剤は、PIDの標準的な免疫グロブリン補充療法に使用される血漿分画製剤で、継続的な投与により血中の免疫グロブリンが正常値に維持され、有効な効果をもたらすことが期待できます。免疫グロブリン製剤の投与は、海外の多くの国においては患者による皮下注射用免疫グロブリン製剤の投与が標準となっていますが、現在の日本においては通院による静脈注射による投与が一般的であります。皮下注射用免疫グロブリン製剤は、CSLベーリング株式会社が研究開発中です。医師の指導のもと、患者自身による自己投与において、携帯性に優れた加圧式医薬品注入器を用いて投与することで、通院の頻度を減らし、QOLの向上に大きく寄与することが期待されます。
加圧式医薬品注入器
加圧式医薬品注入器は、携帯型の使い捨て医薬品注入器で、手術後の痛みやがんの痛みの治療のために鎮痛剤や麻酔剤の投与の他、抗がん剤の投与にも使用されており、在宅治療でも用いられています。
CSLベーリング株式会社
CSLベーリング株式会は、CSLベーリング(本社:アメリカ)の日本法人であり血漿分画製剤のグローバルリーダーであります。日本における主要領域は救命救急製剤、創傷治癒製剤及び免疫グロブリン製剤であり、世界標準の安全性を備えた革新性の高い製剤を安定的に供給し、重篤な疾患の治療や予防を通じて日本の医療に貢献されています。また、CSLベーリング(本社:アメリカ)は、オーストラリアのメルボルンを拠点とするCSLグループの一員であります。CSLグループは、1916 年にオーストラリア政府機関として創設された連邦血清研究所を母体としており、2006 年に創立90 周年を迎えた生物学的製剤を専門とするグローバル企業で、グループ全体で27カ国に事業を展開し、9,000名以上の社員がいます。
【お問い合わせ先】
大研医器株式会社
常務取締役財務経理部長 大浜 正彦
( T E L . 0 6 - 6 2 3 1 - 9 9 1 7 )
- 企業サイトURL
- http://www.daiken-iki.co.jp/
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