GEヘルスケア・ジャパン、次世代の回診車SuperBeeシリーズ3機種を発売

多彩な医療現場に自由自在に寄り添うモバイル撮影の新たなカタチ

GEヘルスケア・ジャパン株式会社
2012年3月30日

GEヘルスケアグループ(以下「GEヘルスケア」)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長:川上潤)は本日3月30日(金)、移動型汎用X線診断装置(回診車)「SuperBee(スーパービー)」シリーズ3機種を大学病院や地域基幹病院などの大・中規模施設から診療所までの幅広い医療機関を主対象に発売します。
今回市場投入するのは、GE初の持ち運び可能なワイヤレス式X線デジタル検出器「FlashPad(フラッシュパッド)」を搭載した当社初のデジタル装置「SuperBee XR220 digital(スーパービー・エックスアール220デジタル)」、十分な機能とデジタル拡張性を備えたアナログモデル「SuperBee XR200 digital ready(スーパービー・エックスアール200デジタル・レディ)」、従来の技術を継承するアナログモデルの「SuperBee XR285 analog(スーパービー・エックスアール285アナログ)」の3機種。

SuperBeeシリーズ最大の特長は、救急患者やX線撮影室までの移動が困難な重篤な入院患者を病室や手術室、救急外来などで撮影する回診車に必要とされる、高い機動性や操作性、スピーディーで信頼性のある画像の撮影・転送・表示といった機能を高い次元で融合したこと。
SuperBeeシリーズはサイズが56cm(幅)×123.5cm(奥行き)×194cm(高さ)、重さが453キロとGEヘルスケア製回診車最小・最軽量ボディに、起動から数秒で稼働できるスタンバイモードを採用、院内の狭い環境でもハチ(Bee)のように自由自在に移動し、現場到着後ただちに撮影を開始できます。
照射したX線を受けるGE独自のワイヤレスフラットパネル型デジタルディテクタ(以下FPD)「FlashPad」は手軽に装置本体から取り出して持ち運べるため、柔軟性の高い位置決めが可能なほか、システム設計を改良することで低線量と高画質を両立しています。撮影画像は信頼性の高いUWB(Ultra Wide Band)による高速データ通信が可能で、撮影後、速やかに本体上のモニタに転送・表示できます。
SuperBeeシリーズの活用で、患者のもとに速やかに移動して撮影し、画像データをもとにその場で迅速な対応を取れるため、検査効率の改善ならびに患者の負担軽減につながると期待されています。
同シリーズはその機能性から、将来的には院内のみならず、僻地や災害医療などでの応用も見込まれています。

■SuperBeeシリーズの主な特長

1. 小型軽量ボディに高速起動、撮影後の瞬時の画像表示で24時間臨床現場をサポート
SuperBeeシリーズ SuperBeeシリーズのサイズは56cm(幅)×123.5cm(奥行き)×194cm(高さ)、重さは453キロと、現行のアナログ装置AMX-4 Plus(エーエムエックス・フォー・プラス)に比べて、横幅を1割以上短くすると同時に1割の軽量化を実現したGEヘルスケア製最小・最軽量の回診車で、女性でも院内の狭い廊下を楽々と動かせる高い機動性を誇ります。
また国内のデジタル回診車で初めて、スタンバイモードを採用。通常数分かかる起動時間を大幅に短縮し、数秒でシステム可動状態にできるため、スタンバイ状態から最短25秒で撮影を開始できます。
加えて15インチモニター(右図)を搭載し、撮影した画像をただちに表示可能、カテーテルの留置個所や手術後の体内残留物などもその場ですぐ確認できます。

2. GE独自のワイヤレスFPD「FlashPad」を搭載、低線量での高画質撮影と高速データ転送を実現
FlashPad*1の本体サイズは58cm(縦)×45.2cm(横)×2.4cm(厚さ:撮影パネル部)、重さは約4.5キロ(含バッテリー)と手軽に装置から取り外して持ち運べるため、頭部から足先までの全身領域でより柔軟性の高いポジショニング(位置決め)が可能となります。例えば股関節や膝関節、立位状態での足裏などこれまでの固定式FPD装置では難しかった部位に加えて、ストレッチャーや車椅子に乗った状態での撮影も可能となります。
FlashPadには全世界で1万8,000枚の累計出荷実績を有し高い安定性と信頼性を誇るGE製FPDの技術を搭載。X線を瞬時にデジタル信号に変換できるため、従来のCR(Computed Radiography)撮影に比べて検査時間を半減するなど、検査効率の向上や患者の待ち時間短縮に貢献します。また、FPDのシステム設計を改良することで低線量と高画質を両立し、被ばく量の低減に貢献します。
FlashPadによる撮影画像はUWB(Ultra Wide Band)による高速データ通信が可能で、院内で多用されるWi-Fiで課題となっている相互干渉によるデータエラーがないため高い信頼性を有するほか、優れた省エネ性能を誇ります。UWBでのデータ通信は国内のデジタル回診車で初めて(当社調べ)です。
なお昨年12月12日に発売したフルデジタル一般X線撮影装置の最上位機種「Discovery XR656(ディスカバリー・エックスアール656)」にも同一技術を用いたFlashPadが搭載されています。

3. FPDと本体の一体開発・製造で信頼性を向上
SuperBeeシリーズは国内のデジタル回診車で初めて、検出器(ディテクター)と装置本体の開発・製造を同一メーカーが手掛けた装置です(当社調べ)。撮影から画像化までのイメージチェーンを一貫してGEが担当することで、撮影データの通信品質や安定稼働などでの信頼性を高めています。

このような機能性を誇るSuperBeeシリーズでは救急搬送患者やX線撮影室までの移動が困難な重篤な入院患者を24時間体制でサポートでき、将来的には院内のみならず、僻地や災害医療などでの臨床応用も期待されています。
当社は今回、SuperBeeシリーズとしてFlashPadを搭載した当社初のデジタル装置「SuperBee XR220 digital」に加えて、回診車に求められる機能と拡張性を併せ持ち、十分な機能とデジタル拡張性を備えたアナログモデル「SuperBee XR200 digital ready」と、従来の技術を継承して高い機動性を誇るアナログモデルの「SuperBee XR285 analog」も同時に発売、国内の医療機関の多彩なニーズに幅広く応えます。

国内の回診用移動型X線撮影装置の2011年の市場規模は約24億円で、前年比で13%の成長を示しています*2。現在はアナログ装置やCRシステムが市場の大半を占めているものの、市場の伸びをけん引しているのは近年普及が進みつつあるデジタル装置で、アナログ・CRシステムの伸びがほぼフラットのなか、デジタル装置は金額ベースで前年比50%増の急拡大を遂げています。
当社は今回同時発売するSuperBeeシリーズ3機種を、大・中規模施設の買い替え・買い増し、ならびに小規模病院や診療所の新規導入などを主対象に医療機関のニーズにあわせて積極的に販売し、回診用移動型X線撮影装置市場におけるシェア拡大を狙います。またSuperBeeシリーズの投入で、市場に技術力をアピールし、フルデジタル一般撮影装置全般の拡販を図り、同市場におけるトップの地位獲得を目指します。

*1 FlashPadはSuperBee XR200 digital ready、SuperBee XR285 analogには非搭載
*2 出典:日本画像医療システム工業会(JIRA)(2011年)

新発売3機種(発売日はすべて3月30日)


* SuperBee XR220 digitalはOptima XR220amx、SuperBee XR200 digital readyはOptima XR200amx、SuperBee XR285 analogはBrivo XR285amxを表します。これらを総称してSuperBeeといいます。
* 希望小売価格は全て15kWシステムです(オプション含まず)。
その他、本資料に記載された装置の製品名/薬事認証名称/医療機器認証番号は以下の通り

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