新型インターベンションシステム「Artis Q」「Artis Q.zen」を販売開始

イメージングチェーンを一新し、低被ばくで高画質を実現

シーメンスヘルスケア株式会社
2013年4月12日

ヘルスケアセクター イメージング&セラピー事業本部

シーメンス・ジャパン株式会社(東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:織畠潤一)は、血管撮影装置の基本である、X線の発生から検出までのイメージングチェーンを一新した、新型インターベンションシステム「Artis Q」「Artis Q.zen」を3月より、先進の脳血管内治療、不整脈治療、および小児循環器検査・治療を行う、大学病院や基幹病院を主対象に販売開始いたしました。年間販売台数は10台程度を予定しています。

この「Artis Q」「Artis Q.zen」は、高いイメージクオリティと被ばく低減を両立する、新世代X線管「GIGALIX」を新たに搭載しました。短時間パルスで高出力を可能にするフラットエミッタテクノロジーにより、焦点サイズを小さくしただけでなく、焦点の理想的な形である正方形に近付けたことで、体厚のある被検者や深いアームプロジェクションのような、厳しい条件下での画質を向上させることが可能です。高出力の短時間パルスは、呼吸などの影響によって動きが激しい血管やデバイスの鮮鋭度が向上するだけでなく、X線量を最適化できることで、被検者および術者への1パルス当たりの被ばく量を減らすことも可能になります。

シーメンスはこれまでに検査・治療中の被ばく低減をするための技術開発に力を注いできましたが、今回発表した「Artis Q.zen」には、「ultra-low-dose(超低線量)」をコンセプトにした新機構「zen(zero electronic noise)」をもつフラットディテクタ(FD)を搭載しました。この「zen FD」によって、超低線量での透視・撮影を可能にし、長時間のX線透視を余儀なくされる心房細動アブレーションや、被検者被ばくに細心の注意を払う小児循環器検査において、大幅な被ばく低減が期待できます。

また、「Artis Q」では、高精細コーンビームCT「syngo DynaCT Micro」が搭載可能となります。「syngo DynaCT Micro」は、従来の「syngo DynaCT」よりも、空間分解能が高まり、脳血管内治療における頭蓋内ステントの描出能力を、さらに向上させる3Dアプリケーションとなっています。

血管撮影装置を用いたインターベンションは、装置の機能的発展や使用する治療用デバイスの進化とともに、めざましい進展を遂げてきています。より複雑で高度なインターベンションによって、その適用範囲が広がり、より低侵襲な治療が受けられるようになっていく一方で、インターベンション手技に不可欠なX線透視の時間は増加傾向にあるため、インターベンションシステムにおける被ばく低減対策は、今後ますます重要性が高まっていきます。

※「Artis Q」「Artis Q.zen」の詳細については掲載元をご覧ください。

以上



■シーメンスヘルスケアセクターについて
シーメンスヘルスケアセクターは、ヘルスケア産業における世界最大のサプライヤのひとつであると同時に、画像診断、体外診断、医療情報テクノロジー、そして補聴器において業界をリードしています。シーメンスは、予防、早期発見、診断、治療、アフターケアまで、患者ケアのすべてを包括する製品及びソリューションを提供しています。また、シーメンスはワークフローを最適化することにより、ヘルスケアサービスをより早く、より高品質かつ低コストで提供します。
シーメンスヘルスケアには、約5万1,000人の社員が在籍し、世界中で活動しています。2012年度(2011年10月1日〜2012年9月30日)のヘルスケアセクターの売上高は136億ユーロ、営業利益は18億ユーロでした。詳しい情報は、www.siemens.com/healthcare/でご覧いただけます。

■日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、125年以上にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、ヘルスケア、インダストリー、エナジー、インフラストラクチャー&シティーズの4つのセクターで、都市化、人口推移、気候変動、グローバル化といったメガトレンドから生じる難問に「Answers」を提供しています。シーメンスはすべてのセクターにおいて最新の製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2012年度の日本のシーメンスの売上高は約1,485億円、社員数はおよそ2,200人です。
詳しい情報はwww.siemens.co.jpにてご覧いただけます。

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