CTによる冠動脈炎バイオマーカーFAIの有用性は確実
Non-invasive detection of coronary inflammation using computed tomography and prediction of residual cardiovascular risk (the CRISP CT study): a post-hoc analysis of prospective outcome data
背景
冠血管炎の新しいバイオマーカー、血管周囲CT脂肪減衰指数(FAI)が注目されているが、その臨床アウトアム(全原因死亡・心原因死亡)予測能は。英University of OxfordのAntoniadesら(CRISP CT)は、米独の独立2前向コホートのデータを分析した(n=1,872[2005〜2009]、n=2,040[2008〜2016])。
結論
両コホートにおいて、近位右冠動脈・左前下行枝の血管周囲FAI高値は、全原因・心原因死亡を相互相関的に予測しえ、右冠動脈周囲FAIを冠動脈炎のバイオマーカーとして使用しうる(心原因死のHR:2.15)。心原因死が急上昇するFAIの最適カットオフ値は、導出コホート(HR:9.04)において−70.1 Hounsfield単位(HU)以上であり、このカットオフ値は検証コホート(HR:5.62)でも確認された。FAIは、両コホートでリスク識別を改善し、全原因・心原因死亡リスクの有意な再分類をもたらした。
評価
同指標の予測価値を大規模検証する最初で、またかなり決定的な結果である。著者らは、既存治療薬使用患者から、新規実験的治療を試みるべき高リスク患者を選抜する、というような用法を示唆している。


