経口フルオロキノロンの大動脈瘤・解離リスクを確認
Oral Fluoroquinolone and the Risk of Aortic Dissection
背景
経口フルオロキノロンによる治療が大動脈瘤・大動脈解離(AA/AD)の発症に関連する、という報告がある。台湾National Taiwan UniversityのLeeらは、1,213名のAA/AD患者を対象としてケース・コントロールおよびケース・クロスオーバー研究を行なった。
結論
フルオロキノロンへの長期曝露によるAA/ADリスク上昇(3〜14日 OR: 2.41、14日 OR:2.83)を認めた。感受性分析では、60日以内の投与のリスクが最高だった。観察された関連がフルオロキノロン曝露の時間的変動に起因するという証拠はなかった。
評価
臨床で頻繁に用いられている同薬が大動脈瘤・大動脈解離のリスクとなることを追認した重要な結果である。フルオロキノロンには多様な非抗菌薬作用があることを示す実験研究もある(http://www.jbc.org/content/290/36/22287.full.pdf)。JACC Editorialは、2017年時点でFDAがこの関連性を認めていないと指摘したうえで、現場ではリスクのある患者に投与する際に注意することを呼び掛けている。


