HF入院患者への早すぎる一次予防ICD植え込みは有害

Is Time from Last Hospitalization for Heart Failure to Placement of a Primary Prevention Implantable Cardioverter-Defibrillator Associated with Patient Outcomes?

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背景

心不全（HF）、特にHFrEF患者への待機的ICD植え込みの有益性を示すエビデンスが増えているが、 一次予防のためのICD植え込みの最適タイミングは不詳である。Duke UniversityのAmbrosyらは、NCDR-ICD Registry(TM)登録データ（Medicare受益者）に基づき、ICDアウトカムと直近HF入院以後の時間の関連を検討した（n=81,180）。

結論

現在・最近のHF入院患者は、複合周術合併症率が高かった（2.60%・1.71% vs. 1.25%）。 潜在的交絡因子の調整後、現在HF入院者はICD植え込み90日死亡・全原因再入院のリスクが高かった（OR:各2.25・1.89）。

評価

できるだけ早くICDによる予防措置を講じる方がよい、という方針を否定する実戦的な結論である。重要な問題であり、著者らは、前向リアルワールドプラグマチック比較試験を呼び掛けている。