primary PCI不能なSTEMI患者でのtenecteplaseを半量にしても頭蓋内出血は減らない:STREAM-2試験
STREAM-2: Half-Dose Tenecteplase or Primary Percutaneous Coronary Intervention in Older Patients With ST-Segment-Elevation Myocardial Infarction: A Randomized, Open-Label Trial
背景
ST上昇を伴う心筋梗塞(STEMI)で直ちにprimary PCIを行うことができない場合、血栓溶解療法を行い不利益を軽減することが推奨されているが、頭蓋内出血が増加するというトレードオフがある。
ベルギーKU LeuvenのVan de Werfら(STREAM-2試験)は、60歳以上で、1時間以内のPCI実施が不可能なST上昇患者(n=604)を、半量tenecteplase投与後に冠動脈造影を行い、適応があれば6〜24時間でPCIを行うグループ、またはprimary PCIを行うグループへと2:1で割り付け、STの基線への回復および複合エンドポイント(死亡・ショック・心不全・再梗塞)を比較する医師主導型国際共同RCTを実施した。
結論
ランダム化から介入開始(tenecteplase投与またはシース挿入)までの時間は、tenecteplase群で中央値10分、primary PCI群で81分であった。
STの基線復帰(50%以上)率は、tenecteplase群85.2%、primary PCI群78.4%であった。複合エンドポイントはtenecteplase群の12.8%、primary PCI群の13.3%で発生した。
Tenecteplase群では、1.5%にあたる6名で頭蓋内出血が発生したが、うち3件は全量投与などプロトコル違反があった。頭蓋内大出血の発生は両群とも1.5%未満であった。
評価
半量のtenecteplaseであっても、PCIの遅れを相殺しうることを示した一方、期待された頭蓋内出血の減少はみられなかった。著者らは、プロトコル違反がこれに寄与した可能性を強調している。


