高齢者AMIの機械的合併症は未だ高度致命的
Temporal Trends in Mechanical Complications of Acute Myocardial Infarction in the Elderly
背景
PCIはST上昇型心筋梗塞(STEMI)による死亡率を顕著に低下させたが、心原性ショック発生率はあまり変化していない。スペインHospital Universitario 12 de OctubreのBuenoらは、この原因が左室自由壁破裂等機械的合併症(MC)によるものである、という仮説を検証した。調査対象期間は1988〜2008年、対象患者は75歳以上のSTEMI患者1,393名であった。
結論
全院内死亡率は34.3%から13.4%に著減しており、MCによる絶対死亡率も9.6%から3.3%に低下している。しかし、全死亡におけるMC死亡率に変化はなかった。MC発生率は11.1%から4.3%に低下しているものの、MCによる院内死亡率には変化がなかった(87.1%から82.4%)。MC修復手術患者率は45.2%から17.6%に低減しており、術後生存率に差はなかった。
評価
MCによる死亡率は減っているがそれは全体的死亡率低減のトレンドにのったものであり、MCの致命率は高止まりしている、という結果である。ECMOの使用など最新のショック治療状況が反映されていない2008年までのデータだが、最近でも大きな改善はない可能性もある。


