リアルワールドデータで示す「redo-TAVRは有効・安全」
Outcomes of repeat transcatheter aortic valve replacement with balloon-expandable valves: a registry study
背景
初回TAVR失敗後のTAVR再施行の有効性には議論が多い。
アメリカCedars-Sinai Medical CenterのMakkarらは、STS/ACC Transcatheter Valve Therapy Registryの登録患者350,591名中の、TAVR再施行1,320例(redo-TAVR群)と、傾向マッチさせた初回施行1,320例(native-TAVR群)のデータに基づき、TAVR再施行の有効性・安全性を評価した。
結論
1年後の大動脈弁圧較差は両群とも低下し、redo-TAVR群では冠動脈血管圧迫・閉塞の発生率が低く(0.3%)、術中死亡率が低く(0.6%)、開心術への転換も少なく(0.5%)、native-TAVR群と変わらなかった。また、1年後の中等〜重度の大動脈弁逆流率、30日後および1年後の死亡率・脳卒中発症率にも群間差はなかった。redo-TAVR群での死亡および脳卒中発症に関し、再施行タイミングや置換弁の種類との関連性もなかった。
評価
観察研究ながら十分な規模のリアルワールド比較データにより、初回TAVR失敗後のTAVR再施行の有効性・安全性を確認した。弁デバイスの改良は進歩が速く、実施施設の習熟度も増している。今回のデータでの再手術は平均2年後であり、将来はこのような短期redoのケース自体が稀になるとみられる。


