心不全患者のLVEFの長期軌跡は逆U型
Dynamic Trajectories of Left Ventricular Ejection Fraction in Heart Failure

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
August 2018
72
開始ページ
591

背景

心不全患者のLVEF(左室駆出率)は長期的にはどのような軌跡で推移するのか。スペインHospital Universitari Germans Trias i PujolのLuponらは、低(<40%)・中等度(<49%)LVEFの心不全患者1,160名を15年間前向フォローアップした。ベースラン・1年後・その後2年おきに2Dエコーで追跡した。

結論

LVEFの推移軌跡は逆U型で、最初の1年間の上昇に続き、その後10年間は横ばいとなり、その後は緩やかに低下した(p for trajectory <0.001)。中等度LVEF患者は低LVEF患者より最初の1年間の改善が乏しかったが、最終的には軌跡はオーバーラップした。死亡患者はこのような動態が乏しく、LVEFは末期に急激に低下して最終値も低かった。

評価

心不全患者のLVEFは最も基本的な指標だが、このような大規模長期研究は初めてである。逆U型という面白いパターンを同定したが、このレジストリは性別(多数が男性)も基礎疾患(虚血性心不全)も偏っており、確認研究が必要である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)