心不全患者のLVEFの長期軌跡は逆U型
Dynamic Trajectories of Left Ventricular Ejection Fraction in Heart Failure
背景
心不全患者のLVEF(左室駆出率)は長期的にはどのような軌跡で推移するのか。スペインHospital Universitari Germans Trias i PujolのLuponらは、低(<40%)・中等度(<49%)LVEFの心不全患者1,160名を15年間前向フォローアップした。ベースラン・1年後・その後2年おきに2Dエコーで追跡した。
結論
LVEFの推移軌跡は逆U型で、最初の1年間の上昇に続き、その後10年間は横ばいとなり、その後は緩やかに低下した(p for trajectory <0.001)。中等度LVEF患者は低LVEF患者より最初の1年間の改善が乏しかったが、最終的には軌跡はオーバーラップした。死亡患者はこのような動態が乏しく、LVEFは末期に急激に低下して最終値も低かった。
評価
心不全患者のLVEFは最も基本的な指標だが、このような大規模長期研究は初めてである。逆U型という面白いパターンを同定したが、このレジストリは性別(多数が男性)も基礎疾患(虚血性心不全)も偏っており、確認研究が必要である。


