CABGよりPCIの方が短期脳卒中リスクが低い
Stroke Rates Following Surgical Versus Percutaneous Coronary Revascularization
背景
CABG後とPCI後とでは脳卒中率に差異はあるか。オランダ Erasmus Medical CenterのHeadらは、11のRCTの患者レベルデータを用いてこの問題を検討した(n=11,518)。一次アウトカムは30日・5年の脳卒中発生である。
結論
両アウトカムでPCIの優位を認めた(30日後HR:0.33、5年後HR:0.77)。この際はもっぱら術後30日以内における脳卒中発症率の差異に基づいていた。
評価
主流的現場印象を確認する結果である。他方、DM・多枝病変患者等ではCABGの方が心筋梗塞を含めた死亡リスクが低いことも主流見解である。


