HCM遺伝子診断にWGS
Whole Genome Sequencing Improves Outcomes of Genetic Testing in Patients With Hypertrophic Cardiomyopathy

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
July 2018
72
開始ページ
419

背景

多くの遺伝性疾患で全ゲノムシーケンシング(WGS)解析が行われている。オーストラリアRoyal Prince Alfred HospitalのSemsarianらは、遺伝子診断未定の患者を対象として、肥大性心筋症(HCM)におけるWGSの有用性を評価した(HCM患者n=58、家族n=14、罹患していない重症発端者の親n=2)。

結論

従前の遺伝子検査で未定であった46家族中9家族(20%)で病因性または病因可能性変異を検出した。3家族が、以前の遺伝子検査に含まれていないバリアントを有しており、うち一家族のものは以前のエクソンシーケンシングで除外された病因性バリアントであった。5家族が非コード域に病因性バリアントを有していた:新スプライシングを活性化する深いイントロンバリアント(4)、ミトコンドリアゲノムのバリアント(1)である。WGSは、第一選択遺伝子検査としては、遺伝子検査未受診12家族の42%で病因性バリアントを同定した。

評価

中国からWGSでSCDを頻発する4HCM家系を同定した報告がでていた(http://www.onlinejacc.org/content/69/11_Supplement/717)。ここでの報告のような高深度解析が可能なWGSはコストが下がってきており、HCMのファーストチョイス検査になる可能性がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)