Eli Lillyの新規トリプルアゴニストretatrutide、第2相を通過

Retatrutide, a GIP, GLP-1 and glucagon receptor agonist, for people with type 2 diabetes: a randomised, double-blind, placebo and active-controlled, parallel-group, phase 2 trial conducted in the USA

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背景

Retatrutideは、新規GIP・GLP-1・グルカゴン受容体3重アゴニスト2型糖尿病治療薬である。
アメリカEli LillyのCoskunらは、18〜75歳の同患者281名を対象として、その効果・安全性を検証する第2相RCTを行った。患者はプラセボ・デュラグルチド・ｒetatrutide6用量群に割り付けた。一次エンドポイントは、ベースライン24週後でのHbA1c値変化である。

結論

Retatrutide最小用量以外での一次エンドポイントに対する効果を認めた（最大用量の12 mg漸増群で -2.02% vs. プラセボ -0.01%/デュラグルチド -1.41%）。減量効果も認めた。軽〜中等症の消化器系有害イベントがretatrutide群の35%で発生した。重度低血糖や死亡の発生はなかった。

評価

先行第2相試験（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37366315/）では、新規「抗肥満薬」としての有効性をみせている。第3相への期待は大きい。