RVOTのアログラフト再建後女性の妊娠と出産
Outcomes of Pregnancy After Right Ventricular Outflow Tract Reconstruction With an Allograft Conduit
背景
Fallot四徴(TOF)患者などにアログラフトで右室流出路(RVOT)を再建する例が多いが、妊娠アウトカムは。オランダErasmus UniversityのRomeoらは、196例の後向研究結果を報告している。
結論
56名のNYHAI/II女性が89妊娠を完了した(平均妊娠年齢は29.6:FOTが最多)。妊娠中死亡例はなかったが、2.4%に心不全、1.2%に感染症、3.6%に子癇が発生した。すべての児は38.4週生存し、平均出生体重は2930gであった。20.2%がSGAで23.8%が早産、新生児死亡は2.5%であった。妊娠前の肺動脈弁逆流が早産増と関連した(オッズ比 2.61)。術後女性における前期破水・SGAの頻度増は有意かつ臨床的有意味であった。
評価
同手術を推進するオランダセンターからの参照点的報告で、妊娠の相当の安全性とPRのリスクを確認した。同誌Editorialは、最も重要な指標は心拍出量である、という基本への注意を促している。