難治性高血圧症治療のための血管内超音波腎除神経術
Endovascular ultrasound renal denervation to treat hypertension (RADIANCE-HTN SOLO): a multicentre, international, single-blind, randomised, sham-controlled trial
背景
難治性高血圧の腎除神経治療に新デバイスによる方法が登場した。Brigham and Women's HospitalのMauriら（RADIANCE-HTN SOLO）は、新規多電極柔軟カテーテルParadiseによる血管内超音波腎除神経の効果を偽処置と比較するRCTを行った（n=146）。一次エンドポイントは、2ヶ月後の日中外来収縮期血圧の変化である。
結論
同デバイスによる腎除神経術の一次アウトカム効果を認めた（調整後差：-6.3mmHg）。135/85mmHg達成者率も高かった（20% vs 3%）。両群とも重大有害事象はなかった。
評価
LancetはSPYRAL HTN-ON MED試験（Symplicity Spyralカテーテル）報告も併載しているが（https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)30951-6/fulltext）、同様に「確かに血圧が下がるが大幅にではない」という結果である。コストベネフィット問題が浮上する。
