アメリカで女性のアルコール関連死が増加中
Trends in Alcohol-Related Deaths by Sex in the US, 1999-2020
背景
近年のアメリカのアルコール関連死亡の性差トレンドは。
アメリカHofstra UniversityのKarayeらは、同国のCDCデータ(CDC WONDER)を用いて、1999〜2020年におけるアルコール起因/関連死亡と性別の関連を検討する横断的時系列研究を行った。
結論
アメリカにおいて1999〜2020年に605,948件のアルコールを起因とする死亡が発生しており、死亡負担は女性より男性が2.88倍高かった。最新トレンドとしては、男女共にアルコール関連死亡の増加があるものの、男性より女性の増加率が高かった(2018〜2020年の年齢調整死亡率/年, 12.5% vs. 14.7%)。
評価
「女性のアルコール関連死が男性にキャッチアップしつつある」とアメリカメディアで取り上げられている。この調査期間がパンデミック初期を含むことが注目される(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35302593/)。