CLEARに示すベンペド酸のスタチン補完能
Bempedoic Acid for Primary Prevention of Cardiovascular Events in Statin-Intolerant Patients
背景
第3相CLEAR Outcomes試験は、スタチン不耐患者へのベンペド酸の有用性を示した。
アメリカCleveland ClinicのNissenらは、心血管リスクが高いが心血管イベントの既往のない4,206名に対する同薬の心血管疾患一次予防効果を検討するサブグループ解析を行った(対照プラセボ)。一次アウトカムは、無作為化から心血管死亡・非致死的心筋梗塞(MI)・非致死的脳卒中・冠動脈血行再建術(MACE)のいずれかの初発までの期間である。
結論
ベンペド酸のLDL-C低下効果を確認し(対プラセボ 21.3%減)、hsCRPの21.5%低下も認めた。中央値39.9ヵ月の追跡で、同薬の一次アウトカムに対する抑制効果を確認した(5.3% vs. 7.6%, aHR 0.70)。脳卒中・冠動脈血行再建術に対する有意な抑制効果はなかった。主な副作用は、痛風・胆石症発生率の上昇、血清クレアチニン・尿酸・肝酵素レベルの上昇であった。
評価
NEJM発表の主要結果(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2215024)は、一次・二次予防患者を対象としていた。一次予防(2/3が糖尿病罹患)効果を検討した今回のサブグループ解析でも同様の効果を確認し、ベンペド酸のスタチン補完薬というポジションを確立した。ただし、スタチンの代替薬とはならない。


