SGLT-2iの心血管有益性をリアルワールドで示す
SGLT-2 Inhibitors and Cardiovascular Risk: An Analysis of CVD-REAL

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
June 2018
71
開始ページ
2497

背景

SGLT-2阻害薬(SGLT-2i)による血糖低下療法によって死亡・心不全リスクが下がることが知られているが、すでに心血管疾患(CVD)を保有する患者でも同じか。University of North CarolinaのCavenderら (CVD-REAL) は、T2D成人患者153,078名を対象とする傾向マッチ比較観察研究により、この問題を検討した。

結論

SGLT-2iの導入は、CVDの有無に関わらず他の血糖降下薬治療と比較して死亡リスクの有意な低下と関連しており(HR:0.56、HR:0.56)、HFリスク(HR:0.72、HR:0.61)やHF・死亡複合リスク(HR:0.63、HR:0.56)との関連も認められた。

評価

SGLT-2iの心血管有益性を確立するリアルワールド研究である。このような心血管効果の機構解明研究を促すとともに、同薬をDMの有無に関わらず心不全予防薬として使う、という逆転の発想の試みさえ示唆する。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)