EGFR変異肺がんでの術後オシメルチニブ、死亡リスクを半減:ADAURA
Overall Survival with Osimertinib in Resected EGFR-Mutated NSCLC
背景
第3世代EGFR-TKIオシメルチニブは、EGFR遺伝子の変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者において有効性を示している。ADAURA試験は、ステージIB-IIIAのEGFR陽性NSCLC患者の術後治療として、オシメルチニブとプラセボを比較する第3相多国籍ランダム化比較試験であり(n=682)、オシメルチニブ群で無病生存率が大きく改善することを示した(http://doi.org/10.1056/NEJMoa2027071)。
日本National Cancer Center Hospital East(国立がん研究センター東病院)のTsuboiらは、同試験における全生存率の最終解析結果を報告した。
結論
II-IIIA期患者の5年生存率は、オシメルチニブ群85%、プラセボ群73%であった(ハザード比 0.49)。IB期患者を含む試験集団全体の5年生存率は、オシメルチニブ群88%、プラセボ群78%であった(ハザード比 0.49)。安全性プロファイルは、以前の解析と一致していた。
評価
DFSに続き、OSについても大きな改善を実証した。EGFR陽性肺がんの術後治療におけるスタンダードとみなされることになる。


