定常流型MCS患者のVWF障害は動脈拍動性の低下のため
Arterial Pulsatility and Circulating von Willebrand Factor in Patients on Mechanical Circulatory Support
背景
定常流型機械的補助循環(CF-MCS)の最も重要な有害事象の一つは出血で、その主な危険因子は高剪断力によるvon Willebrand factor(VWF)の獲得性障害である。他方、拍動性の低いCMCSのレシピエントでより高い出血率が報告されており、拍動性とVWF障害との間に関連がある可能性がある。フランスUniversity of LilleのSusenらは、3種のモデル(模擬循環ループ・ブタにおける用量効果・クロスオーバー)を用いて、CF-MCS下での拍動性とVWFの関連を検討した。
結論
拍動性のない循環ループにおいて、高剪断力CF-MCSがVWF多量体タンパク質を分解することを実証した。ブタモデルおよび患者において、高剪断力条件下でのVWFの分解が拍動性レベルに依存すること、また拍動性の回復が内皮からのVWF放出のトリガーとなることが示された。
評価
VWFの機能不全が、CF-MCS剪断力によって誘発される分解と、拍動性によって誘起されるVWFの放出とのバランスに関わることを明らかにした。一定の拍動性を維持することでCF-MCSの臨床アウトカムを改善できる、という興味深い可能性を指摘した。


