定常流型MCS患者のVWF障害は動脈拍動性の低下のため
Arterial Pulsatility and Circulating von Willebrand Factor in Patients on Mechanical Circulatory Support

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
May 2018
71
開始ページ
2106

背景

定常流型機械的補助循環(CF-MCS)の最も重要な有害事象の一つは出血で、その主な危険因子は高剪断力によるvon Willebrand factor(VWF)の獲得性障害である。他方、拍動性の低いCMCSのレシピエントでより高い出血率が報告されており、拍動性とVWF障害との間に関連がある可能性がある。フランスUniversity of LilleのSusenらは、3種のモデル(模擬循環ループ・ブタにおける用量効果・クロスオーバー)を用いて、CF-MCS下での拍動性とVWFの関連を検討した。

結論

拍動性のない循環ループにおいて、高剪断力CF-MCSがVWF多量体タンパク質を分解することを実証した。ブタモデルおよび患者において、高剪断力条件下でのVWFの分解が拍動性レベルに依存すること、また拍動性の回復が内皮からのVWF放出のトリガーとなることが示された。

評価

VWFの機能不全が、CF-MCS剪断力によって誘発される分解と、拍動性によって誘起されるVWFの放出とのバランスに関わることを明らかにした。一定の拍動性を維持することでCF-MCSの臨床アウトカムを改善できる、という興味深い可能性を指摘した。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)