CABGは橈骨動脈で
Radial-Artery or Saphenous-Vein Grafts in Coronary-Artery Bypass Surgery
背景
冠動脈バイパス術(CABG)における橈骨動脈グラフト(RAG)と伏在静脈グラフト(SVG)の比較に関して多数のRCTが集積されている。イタリアGVM Care & ResearchのGaudinoら(RADIAL)は、6 RCT・1,036名の患者レベルメタアナリシスを行った。一次アウトカムは、死亡・MI・TVRである。
結論
RAGのSVGへの一次アウトカム優位を確認した。全原因死亡・MI・TVRのハザード比は、各0.90・0.72・0.50であった。有害心事象発生・血管閉塞リスクも低かった(HR: 0.67・0.44)。
評価
一時有意差なしという見解もあったが、RCTデータの集積によって橈骨動脈グラフトをスタンダードとして確定した。特に高齢・女性・腎障害患者で有益という。