心不全入院患者へのGDMT急速増量(up-titration)戦略をSTRONGに支持
Uptitrating Treatment After Heart Failure Hospitalization Across the Spectrum of Left Ventricular Ejection Fraction
背景
STRONG-HFは、急性心不全(AHF)入院患者への高強度ガイドライン準拠ケア(GDMT)の有効性を示した。
Pagnesi(イタリアUniversity of Brescia)らは、同試験の事前に指定された二次解析により、左室駆出率(LVEF)に関係なく、β遮断薬・ACE阻害薬・アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)・ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)を急速増量するup-titration戦略の効果を検証した(対照:通常ケア, n=1,078)。一次アウトカムは、180日でのHF再入院または全死因死亡の複合である。
結論
参加者の68%がLVEF≦40%、32%がLVEF>40%であった。急速増量戦略の一次アウトカム効果を認め(比較リスク減 34%, 絶対リスク減 8.1%])、この効果はLVEF全域で一貫していた。重篤有害事象は、LVEFとは無関係であった。
評価
GDMT高強度治療の重要性を確認し、さらにHFrEF/HFpEFに関わらず、up-titraionを推奨する結果で、ガイドラン化のためのエビデンスとなった。JACCEditorialは、HFrEFの場合にはARNI・β遮断薬・MRA・SGLT2阻害薬による同時up-titration、HFpEFでは、まずSGLT2阻害薬から入り、ARNI・MRAでup-titrationする、というアプローチを示唆している。


