心不全入院患者へのGDMT急速増量(up-titration)戦略をSTRONGに支持
Uptitrating Treatment After Heart Failure Hospitalization Across the Spectrum of Left Ventricular Ejection Fraction

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
June 2023
81
開始ページ
2131

背景

STRONG-HFは、急性心不全(AHF)入院患者への高強度ガイドライン準拠ケア(GDMT)の有効性を示した。
Pagnesi(イタリアUniversity of Brescia)らは、同試験の事前に指定された二次解析により、左室駆出率(LVEF)に関係なく、β遮断薬・ACE阻害薬・アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)・ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)を急速増量するup-titration戦略の効果を検証した(対照:通常ケア, n=1,078)。一次アウトカムは、180日でのHF再入院または全死因死亡の複合である。

結論

参加者の68%がLVEF≦40%、32%がLVEF>40%であった。急速増量戦略の一次アウトカム効果を認め(比較リスク減 34%, 絶対リスク減 8.1%])、この効果はLVEF全域で一貫していた。重篤有害事象は、LVEFとは無関係であった。

評価

GDMT高強度治療の重要性を確認し、さらにHFrEF/HFpEFに関わらず、up-titraionを推奨する結果で、ガイドラン化のためのエビデンスとなった。JACCEditorialは、HFrEFの場合にはARNI・β遮断薬・MRA・SGLT2阻害薬による同時up-titration、HFpEFでは、まずSGLT2阻害薬から入り、ARNI・MRAでup-titrationする、というアプローチを示唆している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)