空間トランスクリプトミクス解析で破綻プラークの特性を同定
Spatial Transcriptional Mapping Reveals Site-Specific Pathways Underlying Human Atherosclerotic Plaque Rupture
背景
トランスクリプトームシグネチャーで脆弱プラークの特性を解析する試みが進んでいる。
スウェーデンSkåne UniversityのGonçalvesらは、188名の患者の頸動脈アテロームプラークの組織学・研究電子顕微鏡像とRNAシーケンシング・空間トランスクリプトミクスを 組み合わせ、ランダム化メンデル解析でmost differentially expressed genes(DEGs)を同定した。
結論
頸動脈アテローム性動脈硬化プラークで、破裂は主に近位および最狭窄部位発生し、遠位部では発生しなかった。近位・最狭窄部位と遠位部位を区別するDEGを同定した。同定されたDEG中、動脈硬化関連疾患に最も関連すると考えられたのは、マトリクスメタロペプチダーゼ9(MMP-9)であった。
評価
Nature報告で可能性が示された方向性(https://www.nature.com/articles/s44161-022-00171-0)を進展させる試みで、空間トランスクリプトミクスで初めて破綻部位を近位、最も関連する遺伝子をMMP-9と特定した。MMP-9の重要性は既知だが、この報告により、介入標的としての注目度がさらに高まる。


