進行腎がん初回治療でのレンバチニブ+ペムブロリズマブの有効性は堅固:CLEAR試験
Lenvatinib plus pembrolizumab versus sunitinib as first-line treatment of patients with advanced renal cell carcinoma (CLEAR): extended follow-up from the phase 3, randomised, open-label study
背景
進行腎細胞がんでは、TKIと免疫チェックポイント阻害薬の併用が新たな治療パラダイムとして登場している。
CLEAR(KEYNOTE-581)試験は、世界20ヵ国200施設の、全身治療歴のない進行淡明細胞型腎細胞がん患者(n=1,069)において、レンバチニブ+ペムブロリズマブ、レンバチニブ+エベロリムス、スニチニブを1:1:1で割り付けた第3相ランダム化比較試験であり、先にスニチニブ群と比して、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群で無増悪生存期間・全生存期間が延長されることを示している(http://doi.org/10.1056/NEJMoa2035716)。
アメリカDana-Farber Cancer InstituteのChoueiriらは、同試験における追加フォローアップに基づく全生存期間解析の結果を報告した(レンバチニブ+エベロリムスは報告なし)。
結論
無増悪生存期間(中央値)はレンバチニブ+ペムブロリズマブ群で23.3ヵ月、スニチニブ群で9.2ヵ月であった(層別ハザード比 0.42)。全生存期間はレンバチニブ+ペムブロリズマブ群(フォローアップ期間 33.7ヵ月)、スニチニブ群(33.4ヵ月)とも中央値未達であったが、レンバチニブ+ペムブロリズマブ群で有意に改善した(ハザード比 0.72)。
評価
CLEAR試験の結果に基づいてNCCNガイドラインに加わった治療で、この追加解析でもファーストライン治療としての高い有効性を改めて認められた。