心筋逆リモデリングでの線維化退縮を跡付け
Reverse Myocardial Remodeling Following Valve Replacement in Patients With Aortic Stenosis
背景
心筋線維化が可逆的であることを示すデータが増えてきている。英University College LondonのMoonらは、重症大動脈弁狭窄症(AS)患者(n=181、aortic valve area index: 0.4 ± 0.1 cm2/m2)の心筋の、弁置換術前後における変化を詳細検討した。UCG・CMR・バイオマーカー・6MWDテストを統合した(生検なし)。
結論
術後における、平均弁圧較差の改善(48 mmHgから12 mmHg)とLVマスの19%低減を確認した。 CMRでは、LGEによる限局性線維化は不変だったが、細胞外マトリックス容積の16%減少、それと相関する細胞容積の22%低減により、細胞外容積分画(ECV)が増えた。このような変化は、拡張機能・NT-proBNP・6MWD・NYHA改善を伴っていた。
評価
CMRを駆使した非侵襲手法により、肥大心筋の代償不全に伴い発生するびまん性線維化が、回復に伴い局所線維化を残すものの全体的には消退する、という逆リモデリング経路を確認した。細胞とマトリックスが共に縮退する、というのは初めての結果である。


