心筋逆リモデリングでの線維化退縮を跡付け
Reverse Myocardial Remodeling Following Valve Replacement in Patients With Aortic Stenosis

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
February 2018
71
開始ページ
860

背景

心筋線維化が可逆的であることを示すデータが増えてきている。英University College LondonのMoonらは、重症大動脈弁狭窄症(AS)患者(n=181、aortic valve area index: 0.4 ± 0.1 cm2/m2)の心筋の、弁置換術前後における変化を詳細検討した。UCG・CMR・バイオマーカー・6MWDテストを統合した(生検なし)。

結論

術後における、平均弁圧較差の改善(48 mmHgから12 mmHg)とLVマスの19%低減を確認した。 CMRでは、LGEによる限局性線維化は不変だったが、細胞外マトリックス容積の16%減少、それと相関する細胞容積の22%低減により、細胞外容積分画(ECV)が増えた。このような変化は、拡張機能・NT-proBNP・6MWD・NYHA改善を伴っていた。

評価

CMRを駆使した非侵襲手法により、肥大心筋の代償不全に伴い発生するびまん性線維化が、回復に伴い局所線維化を残すものの全体的には消退する、という逆リモデリング経路を確認した。細胞とマトリックスが共に縮退する、というのは初めての結果である。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)