スマホ利用研究でコーヒーの心房性期外収縮起因を否定:CRAVE研究
Acute Effects of Coffee Consumption on Health among Ambulatory Adults
背景
コーヒー摂取は心房性期外収縮(PAC)頻発と関連するか。
アメリカUniversity of CaliforniaのMarcusら(CRAVE)は、ボランティア成人100名を対象として、これを検証する前向クロスオーバーRCTを行った。参加被験者には持続計測心電図・血糖値モニターと手首装着型加速度計を与え、スマートフォンアプリで位置情報を収集した。14日間、カフェイン入りコーヒーの摂取または摂取回避を指示するメッセージを被験者に無作為に送信した。一次アウトカムは、1日平均PAC発生回数である。
結論
カフェイン無しとフェイン入りコーヒー摂取間に一次アウトカム差を認めなかった。
評価
「コーヒーはPACに良くない」という仮説もあったが、最近のホルター使用実測研究はこれを否定している(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26813889/)。さらに今日的な手法で、否定仮説を強化した。ただし、この研究は大規模でなく、高リスク高齢者は対象としていない(平均39歳)。