AFのないMI患者の脳卒中リスクを予測する
Stroke Risk in Patients With Reduced Ejection Fraction After Myocardial Infarction Without Atrial Fibrillation

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
February 2018
71
開始ページ
727

背景

心筋梗塞(MI)後には心房細動(AF)が無くても脳卒中が起こり得る。フランスRegional UniversityのFerreiraらは、AFのないMI患者22,904名に関する4臨床試験のフォローアップデータを解析した。

結論

MI後中央値1.9年の追跡期間で、2.9%の患者に脳卒中が発生した。最終脳卒中リスクモデルでの予測因子は、高齢・Killip3/4・eGFR≦45ml/min/1.73m2・高血圧既往・脳卒中既往であり、その識別力は中等度であった(C-index=0.67)。3年間イベント発生率は、このリスクスコア1‐6で、各1.8%・2.9%・4.1%・5.6%・8.3%・10.9%であった。

評価

一般状態の良くないMI患者ではAFがなくても数年以内に脳卒中が起こりえる、という現場感覚を裏書きする有用なスコアシステムである。JACC Editorialは、「脳卒中リスクは梗塞部位で違う、という常識は確認されなかった」と驚きを表明している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)