複雑冠動脈病変に対するPCIでのIVUS・OCT使用を支持:RENOVATE-COMPLEX-PCI
Intravascular Imaging-Guided or Angiography-Guided Complex PCI
背景
複雑冠動脈病変に対するPCIにおける血管内イメージングガイドの有益性には決定試験が必要である。
韓国 Sungkyunkwan UniversityのHahnら(RENOVATE-COMPLEX-PCI)は、同患者1,639名を対象として、PCIにおける血管内イメージングガイド(IVUS/OCT選択はオペレータ裁量)とCAGガイドの有益性を比較するRCTを行った。一次アウトカムは、心血管因死亡・TV関連心筋梗塞・臨床因駆動TVRの複合である。
結論
追跡期間中央値2.1年で、血管内イメージングガイド下PCIの一次アウトカム優位を認めた(7.7% vs. 12.3%, HR 0.64)。心血管因死亡への効果が最も高かった(1.7% vs. 3.8%)。手技関連安全性イベントの発生率に群間差はなかった。
評価
すでに中小規模検証が多数行われガイドラインも基本的に支持している方向性を、確定に導く大規模確認試験である。多少の制限はあるが、ガイドラインにインパクトを与える重要結果である。