多枝病変MI後患者へのチカグレロル使用は有益か:PEGASUS-TIMI 54二次解析
Ticagrelor for Secondary Prevention of Atherothrombotic Events in Patients With Multivessel Coronary Disease
背景
PEGASUS-TIMI 54は心筋硬塞(MI)後患者に対するアスピリンへのチカグレロル追加の効果を示した。同試験のBansilalら(Mount Sinai Hospital)は、事前指定多枝疾患(MVD)患者部分集団に対するその効果を検討した2次分析結果を報告している。
結論
MVD保有者は全対象集団の59.4%であった。チカグレロルは、同集団のMACE・冠血管イベント・冠疾患原因死亡リスクをすべて有意に低減した(HR:各0.82・0.76・0.64)。他方、TIMI大出血リスクを増し(HR:2.67)、ICH・致命的出血リスクは増さなかった。
評価
より有効な部分集団を同定すべく行われた2次解析だったが、原結果と同様な「有効だが副作用もきつい」という結果を出した。JACC Editorialは、高リスクMVD患者への高用量長期使用はベネフィットがリスクを上回るか、と示唆している。


