良性発作性頭位めまい症の再発は自己治療可能
Effect of Self-treatment of Recurrent Benign Paroxysmal Positional Vertigo: A Randomized Clinical Trial
背景
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、耳石が半規管へ迷入することで生じる最も一般的なめまいの原因であり、再発率が高い。
韓国Seoul National University Bundang HospitalのKimらは、同国の大学病院でBPPVの診断・治療を受けた患者を、再発時にウェブベースBPPV質問表で特定されたサブタイプに基づく耳石置換法のビデオクリップを受け取る治療群、診断時のBPPVタイプに基づく耳石置換法のビデオクリップを受け取る対照群へと割り付け、めまいの解消に与える影響を評価するランダム化比較試験を実施した(n=585)。
結論
登録された患者のうち21.9%で再発し、このうち85.2%がウェブベースシステムを利用した。めまいの解消は治療群72.4%、対照群42.9%で報告された。
評価
同チームの以前の研究によれば、初診時と再発時のBPPVサブタイプの一致は稀であるという(https://doi.org/10.3389/fneur.2017.00690)。彼らが開発した質問表(https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000008876)によってサブタイプを特定することで、ウェブベースの自己治療の成功率を高めた。