CABGでの静脈グラフト使用は「保守的に」?
Vein Graft Use and Long-Term Survival Following Coronary Bypass Grafting
背景
CABGでは少なくとも1つの動脈グラフト使用が推奨されている。
アメリカBaylor UniversityのShihらは、2001〜2015年にメディケア受給者に実施された単一動脈グラフトCABG(SAG-CABG)1,028,264例のデータに基づき、静脈グラフト使用許容への外科医の方針と生存率の関連を検討する後向観察研究を行った。許容度は利用SVG数により、保守的(平均より1SD以上低い)・平均的(平均の1SD以内)・許容的(平均より1SD以上高い)に層別化した。
結論
時間経過とともに1静脈・2静脈の利用率が増加した一方、3静脈・4静脈以上の利用率は減少した。許容的と保守的外科医によるSAG-CABGを受けた患者の間に、生存期間中央値に有意差を認めなかった。
評価
膨大なビッグデータに基づく分析で、外科医によるSVG数の選好が生存アウトカムに関連しないことを示した。著者らは、この結果から「より保守的な使用が望ましい」と結論しているが、データとの関連は不祥である。大規模RCTが要求されるほど重大な問題かどうかも疑問である。


