閉経前乳がんでの2年間の術後補助内分泌療法は20年にわたり有効:STO-5試験の長期結果
Twenty-Year Benefit From Adjuvant Goserelin and Tamoxifen in Premenopausal Patients With Breast Cancer in a Controlled Randomized Clinical Trial
背景
閉経前乳がんでの術後補助内分泌療法としてはタモキシフェンが標準であるが、ゴセレリンなどの卵巣機能抑制の追加も長年検証されてきた。
スウェーデンKarolinska InstitutetのJohanssonらは、1990年から1997年に切除可能な浸潤性乳がん診断を受けた閉経前女性(n=924)を、2年間のゴセレリン・タモキシフェン・ゴセレリン+タモキシフェン・補助内分泌療法なしの4群へと割り付けたランダム化比較試験STO-5の二次解析を行い、内分泌療法の長期(20年)有効性を評価した。
結論
エストロゲン受容体陽性患者(n=584)において、ゴセレリン(ハザード比 0.49)・タモキシフェン(0.57)・両者併用(0.63)は無遠隔再発期間を有意に延長した。また、後の70遺伝子シグネチャ分類において低ゲノムリスクに分類された患者(n=305)では、タモキシフェンによる有益性が大きく(ハザード比 0.24)、高ゲノムリスクの患者(n=158)ではゴセレリンの有益性が大きかった。低ゲノムリスク患者におけるタモキシフェンの有益性は長期的であったが、高ゲノムリスク患者におけるゴセレリンのそれは、10年目以降は有意ではなかった。
評価
スウェーデンの網羅的レジストリによる完全なフォローアップが行われたRCTで、試験開始時には利用可能でなかった遺伝子プロファイリングなども加えて、術後補助内分泌療法の有益性について信頼度の高いデータをもたらした。


