国立‐私立病院の待機的PCI・CABGの質を比較する
Comparison of Accessibility, Cost, and Quality of Elective Coronary Revascularization Between Veterans Affairs and Community Care Hospitals
背景
The Veterans Affairs(VA)病院はアメリカを代表する大「国立」病院であり、その運営に様々な批判や提言がある。VA Community Care (CC) Programは、長時間待ちが常態となった同病院の診療の一部を私立病院にアウトソ−スするプログラムである。VA Health Economics Resource CenterのBarnettらは、VA病院とVACC病院との間の待機的PCI・CABGの治療の質を比較するコホート研究を行った(PCI:n=13,237、CABG:n=5,818)。一次アウトカムは、移動距離で評価したアクセスと30日時点での死亡率、費用である。
結論
全手術の約20%がCC病院に回されていた。CC病院は移動距離低減で優れた。PCI後30日死亡率はCC病院が高かったが(1.54% vs. 0.65%)、CABGでは有意差はなかった。30日後再入院率にも差はなかった。CABG費用は、CC病院が有意に低かった。
評価
国営‐私営医療間での資源配分の最適化を目指し、手術のアウトソーシングシステムの有効性・安全性・経済性を検証した。著者らは、アウトソーシングを止める必要がないことを示唆すると同時に、「国営医療は質が悪い」という批判も同時に否定している。


