マルチスライスCTなら発症24時間以内のくも膜下出血に感度100%
Sensitivity of modern multislice CT for subarachnoid haemorrhage at incremental timepoints after headache onset: a 10-year analysis
背景
くも膜下出血(SAH)の発症6時間以内に行われた頭部CT検査は、感度・特異度とも100%に近い精度を持つが、時間が経過すると精度が低下するとされ、腰痛穿刺が行われることが多い。
ニュージーランドChristchurch Hospital Emergency DepartmentのVincentらは、2008〜2017年に同施設を受診し、SAH診断を受けたすべての患者の電子カルテデータを後向解析し、現代のマルチスライスCTのSAH感度が発症からの時間とともに、どのように変化するのかを検証した(n=347)。
結論
260名は脳動脈瘤破裂によるSAHであった。マルチスライスCTは脳動脈瘤性SAHの97.3%、SAH全体の95.7%を正しく同定した。発症48時間以内の脳動脈瘤性SAHについての感度は99.6%、SAH全体については99.0%であった。発症24時間以内では、脳動脈瘤性SAHについての感度100%であった。
評価
画像ノイズ除去、解像度、モーションアーチファクトに関する技術進歩を経た最新のマルチスライスCTは、発症から6時間以上を経過したSAHに対しても高い感度を誇った。前向データによって確証されれば、診断実践の変更につながりうる知見である。


