時間制限食の減量効果を否定、結局食べる量が重要
Association of Eating and Sleeping Intervals With Weight Change Over Time: The Daily24 Cohort
背景
時間制限食の減量効果の報告がある。
アメリカJohns Hopkins School of MedicineのBennettraは、18歳以上547名に関する3医療システムの電子記録データに基づき、食事間インターバルと体重変化の関連を検討する前向コホート研究を行った。被験者は6ヵ月間スマートフォンアプリDaily24を用いて最低1日の食事タイミングと睡眠を記録し、研究者は電子カルテから研究登録10年前〜研究参加10ヵ月後の体重・合併症データを取得した。
結論
1日の最初から最後の食事間の時間と体重変化との間に関連はなく、起床から最初の食事までの時間、最後の食事から睡眠までの時間、睡眠時間にも体重変化との関連はみられなかった。他方、1日食事回数と体重変化の間には関連がみられた(1日1食数増/年あたり 平均0.28 kg/年の体重増)。
評価
2022NEJM発表の米中共同RCTは、時間制限食の効果を認めなかった(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2114833)。Johns Hopkinsの周到な前向コホート研究により、同じ結論が別角度から確認された。