KRAS p.G12C変異進行膵がんでsotorasibが抗腫瘍活性:CodeBreaK 100試験
Sotorasib in KRAS p.G12C-Mutated Advanced Pancreatic Cancer

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
January 2023
388
開始ページ
33

背景

KRAS変異は多くの悪性腫瘍で認められるものの、長らくundruggableな標的とみなされてきたが、sotorasib(AMG 510)がKRAS G12C変異進行肺がんに対して有望性を示した。
アメリカDuke University のStricklerらは、KRAS p.G12C変異を有する進行固形腫瘍・非小細胞肺がん患者を対象とした第1/2相試験CodeBreaK 100において、膵がんに対するsotorasibの安全性・有効性を検討した。

結論

38名全員が進行性膵がんであり、化学療法歴を有した。8名で客観的奏功が認められた(21%)。無増悪生存期間(中央値)は4.0ヵ月、全生存期間(中央値)は6.9ヵ月であった。治療に関連した有害事象は42%で認められ、16%はグレード3であった。

評価

同試験の非小細胞肺がん患者では37.1%に奏効をもたらしたが(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2103695)、膵がんでも2割の患者に奏効が認められた。KRAS標的治療の先鋒として期待は高い。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)