高齢外傷患者での大量輸血、より良いFFP/pRBC比は?
Massive Blood Transfusion Following Older Adult Trauma: the Effect of Blood Ratios on Mortality
背景
外傷患者での大量輸血に関するエビデンスは若年患者に偏っているが、これらのエビデンスを高齢患者に一般化することは可能か。
アメリカUniversity of MinnesotaのHohleらは、Trauma Quality Improvement Programデータベースにおいて、2013〜2017年に大量輸血を受けた65歳以上のすべての患者を特定、新鮮凍結血漿(FFP):濃厚赤血球(pRBC)の比により、6つのコホートに層別化し、死亡率との関連を検討した(n=3,134)。
結論
リスク調整多変量解析では、1:1のFFP:pRBCは最も低い24時間死亡率(1:2のオッズ比 1.60)、30日死亡率(1.44)と関連した。
評価
高齢患者でのFFP:pRBC比は1:1が最も優れており、これは18〜64歳の患者を対象とした解析(Table S3)と同様の傾向であった。