アメリカのSTEMI対応医療システムの問題点は転送
Treatment Time and In-Hospital Mortality Among Patients With ST-Segment Elevation Myocardial Infarction, 2018-2021
背景
アメリカにおけるSTEMI患者の治療までの時間と院内死亡率は。
Duke UniversityのJollisらは、Get With The Guidelines-Coronary Artery Disease(GWTG-CAD)レジストリ648病院で治療されたSTEMI患者114,871名を対象に、2018年第2四半期〜2021年第3四半期の系列的横断研究を行った。一次アウトカムは、治療までの時間・院内死亡率・システム目標遵守(PCI対応病院では医療接触90分以内の75%以上処置。要転送の場合は120分以内の75%以上処置)である。
結論
調査期間中に治療開始時間中央値は86分から91分に延長、院内死亡率は5.6%から8.7%に悪化した(いずれも統計学的有意)。要転送患者では、120分以内治療率は17%であった。
評価
パンデミック期間を含むため、「米のSTEMI対応システムは劣化してきている」という結論は引き出せず、むしろ「これだけで済んだ」という解釈も可能である。しかし、要転送患者への対応は明らかに不十分で、システム点検が必要である。


