切除不能III期肺がんに地固め免疫療法コンボが有望:第2相COAST試験
COAST: An Open-Label, Phase II, Multidrug Platform Study of Durvalumab Alone or in Combination With Oleclumab or Monalizumab in Patients With Unresectable, Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer

カテゴリー
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
October 2022
40
開始ページ
3383

背景

切除不能III期非小細胞肺がん(NSCLC)では、化学放射線療法後の地固め療法として、抗PD-L1抗体デュルバルマブが標準治療とされている。
アメリカYale Cancer CenterのHerbstらは、同時化学放射線療法後42日以内に増悪のみられない切除不能III期NSCLC患者を、デュルバルマブ単独またはデュルバルマブへの抗CD73抗体oleclumabまたは抗NKG2A抗体monalizumabの追加へと、1:1:1で割り付ける第2相ランダム化比較試験COASTを実施した(n=189)。

結論

客観的奏効率はoleclumab追加群で30.0%、monalizumab追加群35.5%、デュルバルマブ単独群17.9%であった。無増悪生存期間はoleclumab追加群(ハザード比 0.44)、monalizumab追加群(0.42)で延長しており、12ヵ月無増悪生存率は各62.6%、72.7%、33.9%であった。グレード3以上の治療下発現有害事象は、oleclumab追加群の40.7%、monalizumab追加群の27.9%、デュルバルマブ単独群の39.4%で発生した。

評価

免疫療法の追加により高いORR率を達成した。第3相PACIFIC-9試験での検証が予定されており、III期NSCLC治療のさらなる進歩に期待がかかる(NCT05221840)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)