Lp(a)低下siRNA薬olpasiran第3相へ:OCEAN(a)-DOSE
Small Interfering RNA to Reduce Lipoprotein(a) in Cardiovascular Disease
背景
Olpasiranは、肝におけるLp(a)合成を抑制する新規siRNA薬である。
アメリカBrigham and Women’s HospitalのO’Donoghueら(OCEAN(a)-DOSE)は、281名の動脈硬化性心血管疾患患者(Lp(a)濃度>150nmol/L)を対象として、その効果・有効性を検証する第2相用量設定RCTを行った(対象:プラセボ, 36週)。一次エンドポイントは、Lp(a)濃度の36週目までの変化(%)である。
結論
Olpasiranの用量依存的一次エンドポイント効果を認めた(225mg24週毎投与で−100.5%)。頻発有害事象は注射部位反応で、重篤有害事象はなかった。
評価
同系の抗Lp(a)薬の検証では、アンチセンス薬pelacarsenのLp(a)HORIZONとsiRNA薬 SLN360のAPOLLOが先行している。特に後者はolpasiranと同様に、Lp(a)値低減効果は顕著なようである。いずれも第3相が期待される。