Eli Lilly が新規トリプルアゴニストLY3437943の第1b相ポジティブ結果を発表
LY3437943, a novel triple GIP, GLP-1, and glucagon receptor agonist in people with type 2 diabetes: a phase 1b, multicentre, double-blind, placebo-controlled, randomised, multiple-ascending dose trial
背景
LY3437943は、新規GIP・GLP-1・グルカゴン受容体3重アゴニストである。
アメリカEli Lilly and CompanyのMilicevicらは、2型糖尿病（T2D）患者72名を対象として、その安全性・有効性を検証する第1b相RCT（対照:プラセボ・デュラグルチド、用量漸増デザイン）を行った。一次アウトカムは、同薬の安全性・有効性・薬物動態・薬物力動である。
結論
治療下出現有害事象（TEAE）は、実薬群 の63%、デュラグルチド群の60%、プラセボ群の 54%に発生した。12週で血糖値・HbA1c値は実薬群高用量群で有意に低下し、用量依存的体重低下も認めた。
評価
GCGR,・GIPR・GLP-1R 活性を共存させる単ペプチド薬で、日本人対象のP1も行われた（https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04823208）。最終結果が注目される。
