肥満手術後の心逆リモデリング:Mayo長期研究
Long-Term Changes in Cardiac Structure and Function Following Bariatric Surgery
背景
肥満手術の心逆リモデリング効果を示す短期追跡研究があるが、長期では。
アメリカMayo ClinicのBorlaugらは、213名の肥満手術患者を対象に、長期的減量が、心臓の構造・機能・心室間相互作用・心外膜脂肪厚および腹部内臓脂肪組織(VAT)等、体組成に及ぼす影響を評価した。
結論
術後平均5.3年で、BMIは22%低下し、全例で血圧・FBS・LVリモデリングが改善し、VAT面積は30%減少した。全例で、心室間相互依存性が低下し、心外膜脂肪厚が14%減少。LV・RVの長軸ストレインは改善したが、LAストレインは悪化し、LA圧・ボリュームは増加した。LVの壁厚とストレインはベースラインBMIよりVATと強く相関し、術後のLVマス減はBMIでなく、VATの減少と相関していた。
評価
肥満手術後短期の心逆リモデリング効果には、すでに系統レビューもあるが、このような長期検討は初めてである。短期結果と若干の差異があることとともに、VAT減の心逆リモデリングへの重要性を初めて明らかにした。


