アテゾリズマブを含む3剤併用療法で症候性CNS転移メラノーマの4割に奏効:TRICOTEL試験
Atezolizumab, vemurafenib, and cobimetinib in patients with melanoma with CNS metastases (TRICOTEL): a multicentre, open-label, single-arm, phase 2 study
背景
IV期悪性黒色腫患者の大半は脳転移を発症するが、特に症候性転移の治療はアンメットニーズとして残されている。
スイスUniversity Hospital ZurichのDummerらは、世界21施設の治療歴がなく、中枢神経系(CNS)転移を有するIV期悪性黒色腫を対象とした第2相試験TRICOTELを実施し、BRAFV600野生型患者へはアテゾリズマブ+MEK阻害薬cobimetinib、BRAFV600変異患者へはアテゾリズマブ+ベムラフェニブ+cobimetinibを投与した。
結論
BRAFV600変異コホートには65名が登録され、BRAFV600野生型コホートは15名を登録後に早期に終了した。頭蓋内客観的奏効率は、BRAFV600変異コホートでは42%(独立評価委員会の評価)、野生型コホートでは27%(主治医の評価)であった。グレード3以上の治療関連有害事象は、変異コホートの68%、野生型コホートの53%で発生した。治療関連の重篤有害事象は、それぞれ23%、13%で発生し、変異型コホートの1名がアテゾリズマブに関連して死亡した。
評価
IMspire150試験で検証された組み合わせであるが、本試験ではCNS転移患者において4割を超える奏効率を示した。BRAF+MEK阻害併用の効果が異なると考えられている症候性の患者でも高い奏効率を示した点は、特に興味深い。


