ベンゾジアゼピンの代替薬にもオピオイドとの併用リスクはあるか
Effect of Paroxetine or Quetiapine Combined With Oxycodone vs Oxycodone Alone on Ventilation During Hypercapnia: A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
October 2022
328
開始ページ
1405

背景

オピオイドとベンゾジアゼピン系薬剤の併用は、重篤呼吸抑制を引き起こす可能性が指摘され、2016年にはFDAが注意喚起を行うに至ったが、ベンゾジアゼピンに替わって用いられる可能性のある薬剤に同様のリスクはあるか。
FDAのFlorianらは、健常者25名を対象とするクロスオーバーランダム化比較試験を行い、オキシコドンにパロキセチンまたはクエチアピンを併用することで、プラセボと比較して高炭酸ガス血(再呼吸法)に対する呼吸応答が抑制されるかを検証した。

結論

19名が試験を完了した。高炭酸ガス下呼吸量は、パロキセチン+オキシコドン群においてプラセボ群と比して有意に低下したが、クエチアピン+オキシコドン群では有意な低下はみられなかった。また、二次アウトカムとして、パロキセチン単独群でも呼吸量の有意な低下がみられた。

評価

JAMA誌に掲載されたFDAによる予備的研究結果である。パロキセチンとオキシコドンを併用した場合、炭酸ガス濃度上昇に対する呼吸反応の低下がみられることを示した。臨床的重要性は未明であり、さらなる調査が不可欠である。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)