小児敗血症性ショックの早期輸液量は
Association Between the First-Hour Intravenous Fluid Volume and Mortality in Pediatric Septic Shock
背景
輸液は敗血症性ショック患者の初期蘇生の要であるが、小児の敗血症性ショック患者で必要な輸液量とは?
アメリカBoston Children’s HospitalのEisenbergらは、Improving Pediatric Sepsis Outcomes品質改善コラボレーティブに参加する57の救急外来を対象とした後向コホート研究により、18歳未満の低血圧性敗血症性ショック患者における到着後1時間以内の輸液量(30 mL/kg以上か否か)と死亡率との関連を評価した(n=1,982)。
結論
1,204名が、到着後1時間の輸液量についての確率に基づき、傾向スコアマッチングされた。30日以内の敗血症に起因する死亡は、30 mL/kg以上の輸液を受けた患者で4.3%(26/602)、30 mL/kg未満の患者で4.2%(25/602)であった(オッズ比 1.04)。低血圧にかかわらず、敗血症が疑われた患者での30日敗血症起因死亡率は、それぞれ3.0%、2.0%であった(1.52, 非有意)。
評価
成人の場合、30 mL/kgが一つの目標とされてきたが、小児における輸液量の指針となるようなエビデンスは欠けている。本研究のコホートでは、30 mL/kgの前後で死亡率の有意な差はみられず、一律の輸液量目標は設定し得ないことを示唆する。


