小児敗血症性ショックの早期輸液量は
Association Between the First-Hour Intravenous Fluid Volume and Mortality in Pediatric Septic Shock

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
September 2022
80
開始ページ
213

背景

輸液は敗血症性ショック患者の初期蘇生の要であるが、小児の敗血症性ショック患者で必要な輸液量とは?
アメリカBoston Children’s HospitalのEisenbergらは、Improving Pediatric Sepsis Outcomes品質改善コラボレーティブに参加する57の救急外来を対象とした後向コホート研究により、18歳未満の低血圧性敗血症性ショック患者における到着後1時間以内の輸液量(30 mL/kg以上か否か)と死亡率との関連を評価した(n=1,982)。

結論

1,204名が、到着後1時間の輸液量についての確率に基づき、傾向スコアマッチングされた。30日以内の敗血症に起因する死亡は、30 mL/kg以上の輸液を受けた患者で4.3%(26/602)、30 mL/kg未満の患者で4.2%(25/602)であった(オッズ比 1.04)。低血圧にかかわらず、敗血症が疑われた患者での30日敗血症起因死亡率は、それぞれ3.0%、2.0%であった(1.52, 非有意)。

評価

成人の場合、30 mL/kgが一つの目標とされてきたが、小児における輸液量の指針となるようなエビデンスは欠けている。本研究のコホートでは、30 mL/kgの前後で死亡率の有意な差はみられず、一律の輸液量目標は設定し得ないことを示唆する。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)