腎移植者で免疫抑制剤を中断せずに免疫チェックポイント阻害薬は使用可能か
Immune checkpoint inhibitors in kidney transplant recipients: a multicentre, single-arm, phase 1 study
背景
腎移植レシピエントは免疫抑制剤により拒絶反応を抑える必要があるが、がんを発症したレシピエントが免疫チェックポイント阻害薬を用いる場合、その効果を最大化するために免疫抑制剤の中断や減量が一般に行われている。
オーストラリアRoyal Adelaide HospitalのCarrollらは、同国3施設の進行した固形がんを有する腎移植レシピエントを対象とした第1相試験において、ベースラインの免疫抑制を継続したままのニボルマブ投与が、移植片の拒絶反応および腫瘍の奏効に与える影響を評価した(n=22)。
結論
コロナ禍により、試験は中途中止となった。17名でニボルマブ治療が行われ、解析の対象となった。腫瘍の奏効がなく、かつ回復不可能な移植片の拒絶反応がみられた患者はなかった。また、治療関連の死亡・重篤有害事象もなかった。
評価
免疫抑制剤と免疫療法の併用は、拒絶反応が少なく、一定の腫瘍奏効も認められた。がんを併発した腎移植患者の治療選択肢を拡げる、重要な知見である。


