一般循環器検診は無益?:デンマークの探求
Five-Year Outcomes of the Danish Cardiovascular Screening (DANCAVAS) Trial
背景
一般循環器検診の効果は。
デンマークOdense University HospitalのLindholtら(DANCAVAS)は、同国15自治体の65〜74歳男性46,611名を対象に、その有益性を検証するRCTを行った(中央値5.6年追跡)。介入群ではCACスコアを決定し、ECG同期 CTで心房細動と動脈瘤の評価を行い、ABI検査で末梢動脈疾患・高血圧症を評価し、血液検査で糖尿病と脂質異常症を評価した。一次アウトカムは全死因死亡である。
結論
一次アウトカムに有意差はなく、安全性にも差はなかった。
評価
同国で先に行われたVIVAの有望結果(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S014067361732250X)を受けて試みられた本格検証だが、失敗した。ただし、アウトカム追跡は長くなく、有益部分集団があった、とも報告している。デザインを変えて最適戦略の探求が続くものとみられる。