内視鏡検診の開始を45歳に引き下げると大腸がんリスクは低下するのか
Age at Initiation of Lower Gastrointestinal Endoscopy and Colorectal Cancer Risk Among US Women
背景
アメリカがん協会(ACS)・アメリカ予防医療専門委員会(USPSTF)の新しいガイドラインは、若年性大腸がんの増加に対処するべく、大腸がん検診の開始推奨年齢を45歳に引き下げている。
Massachusetts General Hospital and Harvard Medical SchoolのMaらは、同国女性医療従事者を1991〜2017年にかけてフォローアップしたNurses' Health Studyのデータを用い、検診(家族歴によるものも含む)ないし、診断目的でのS状結腸内視鏡・大腸内視鏡の初回年齢と、大腸がんリスクとの関連を検討した(n=111,801)。
結論
26年間、2,509,358人年のフォローアップ期間中に519件の大腸がん発症が記録された。内視鏡を受けなかった場合と比較して、45歳以前、45〜49歳、50〜54歳、55歳以上での内視鏡検査開始は、大腸がんリスクの低下と関連した(ハザード比 0.37、 0.43、 0.47、 0.46)。50〜54歳で開始した場合と比較して、45〜49歳で検診を開始した場合の60歳までの大腸がんリスクの絶対減少は、10万人あたり72人であった。
評価
若年大腸がんの増加は、アメリカ・ヨーロッパのみならず、アジア地域でもみられるトレンドだが(http://doi.org/10.14309/ajg.0000000000000133)、この研究は内視鏡検査を用いた大腸がん検診を早期から開始することが、がんリスクの抑制に有効である可能性を示唆した。


