糖尿病末梢神経障害性疼痛への多数のオプション薬をどう使うか：OPTION-DM
Comparison of amitriptyline supplemented with pregabalin, pregabalin supplemented with amitriptyline, and duloxetine supplemented with pregabalin for the treatment of diabetic peripheral neuropathic pain (OPTION-DM): a multicentre, double-blind, randomised crossover trial
背景
糖尿病末梢神経障害性疼痛（DPNP）治療薬には多数のオプションがある。
イギリスRoyal Hallamshire HospitalのTesfayeら（OPTION-DM）は、同患者140名を対象として、アミトリプチリン・デュロキセチン・プレガバリンの単剤・併用効果を比較する多施設DBクロスオーバーRCTを行った。患者を1：1：1：1：1：1の割合でアミトリプチリンへのプレガバリン追加（A-P）・プレガバリンへのアミトリプチリン追加（P-A）・デュロキセチンへのプレガバリン追加（D-P）の3パスウェイ6順中1群に割付け、各治療を16週継続した。単剤療法は6週行い、その後疼痛軽減が思わしくなければ、追加コンビネーション薬を投薬した。一次アウトカムは、各治療パス最終週におけるNumerical Rating Scale（NRS）評価による7日平均疼痛差である。
結論
全パスに一次アウトカム有意差はなかった（NRSスコア：ベースライン平均6.6から平均3.3まで低下）。平均NRSスコアの低下は、併用が単剤より大きかった （1.0 vs. 0.2）。有害イベントはP-Aではめまい、D-Pでは嘔気、A-Pではドライマウスが多かった。
評価
先行研究は多いが（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25719617/・https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21355098/・https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19796802/）、５年以上前で規模が小さい。現時点での最有用情報である。
