CABG後のチカグレロル二重抗血小板療法は「 諸刃の 刃」:WCMメタアナリシス
Association of Dual Antiplatelet Therapy With Ticagrelor With Vein Graft Failure After Coronary Artery Bypass Graft Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
CABG後のチカグレロル二重抗血小板療法(DAPT)は、アスピリン単独より有益か。
Weill Cornell MedicineのGaudinoらは、 4RCT(n=1,316 [1,668グラフト]) の個別患者レベルメタ解析・システマティックレビューを行った。一次アウトカムは、伏在静脈グラフト不全発生率(/グラフト)である。
結論
チカグレロルDAPTの一次アウトカム優位を認めた(11.2% vs. 20.0%, OR 0.51)が、出血合併症の発生率が有意に高かった(22.1% vs. 8.7%, OR 2.98 )。
評価
長い問題で、2019のメタアナリシスはチカグレロル/クロピドグレル追加にはabsolute benefitがある、としていた(https://www.bmj.com/content/367/bmj.l5476)。今回のメタアナリシスはDAPTのグラフト開存(一次アウトカム)有効性を認めたものの、出血リスクも強調しており、両論文とも「患者属性に留意」という結論になっている。なお、両分析とも短期DAPTに関するものでなく、短期化の有益性に関する本格メタアナリシスが期待される。


